アールグレイの名前の由来は?

香り高く、「セイロンティーのシャンパン」と称されるアールグレイは、世界中に愛飲家がいます。日本でも馴染みのあるアールグレイですが、その名前の由来をご存じですか?

アールグレイの歴史

世界中で愛飲家が多い「アールグレイ」。この名前は、実はあるイギリス人が由来になっています。

19世紀初め、イギリスの首相を務めた「第2代グレイ伯爵」が外交団を中国に派遣した際に、中国人官僚の命を救いました。その恩返しとして、グレイ伯爵にオリジナルのブレンド方法のレシピが贈られます。この出来事をきっかけに、後に「アールグレイ」という名前で販売されるようになったそうです(所説あり)。

ちなみに、「アールグレイ(Earl Grey)」の「アール」は「伯爵」を意味する英語。「アールグレイ」は、そのまま「グレイ伯爵」という意味なのですね。

Charles Grey, 2nd Earl Grey (1764-1845), Prime Minister(wikipediaより)

なぜベルガモットの香りが使われるようになったのか

中国からイギリスにやってきた紅茶のなかに、「着香茶(ラプサン・スーチョン)」というフレーバーティがあります。ラプサン・スーチョンというのは、中国などで栽培されているライチのような果実「龍眼」で香りづけされた紅茶のことを言います。

紅茶好きのグレイ伯爵は、この紅茶が気に入ります。しかし、龍眼は簡単に手に入るものではなく、その代用品としてベルガモットが選ばれたそうです。

その後、紅茶会社がグレイ伯爵の依頼で作った紅茶を「アールグレイ」と名付けて販売し、やがて世界へ広まっていったのです。

アールグレイのおススメの飲み方

アールグレイは香りがしっかりついているので、ミルクティやアイスティにしても、そのフレーバーが損なうことはありません。特にアイスティは、ベルガモットの爽やかな香りで清涼感もアップするのでおススメです。

夏の暑い季節や、頭をスッキリさせたい時などに、香り高いアールグレイのアイスティはいかがでしょうか?きっと、頭も身体もシャキッとしますよ。

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