え?水道水でいいの?おいしい紅茶を飲むために知っておきたい6つのポイント

ジョージスチュアートティーでは高品質なスリランカの紅茶をカジュアルに楽しんでいただけるよう、特別なティーセットなどを必要としない「ティーバッグ」中心の商品展開をしています。

ただ、“高品質なのに簡単”というギャップにむしろとまどいを覚える方もいるのではないでしょうか?

「ただお湯を注ぐだけで本当にいいの?」
「紅茶をおいしくいれるコツがあるなら知りたいんだけど」
「水はやっぱりミネラルウォーターがいいのかな?」

そんなみなさまの疑問を解消するために、ここではジョージスチュアート流「おいしい紅茶のいれ方」を紹介します。

…とはいえ基本的な部分は紅茶全般に共通するものなので、ジョージスチュアートティーを購入してくださった方はもちろん、他ブランドの紅茶を飲もうと思っている方もぜひ参考にしてみてください。

紅茶の味は「水の種類」「お湯の温度」「抽出時間」の3つで決まる

結論から申し上げますと、おいしい紅茶をいれるためには「茶葉をしっかりと動かして味や香りを抽出する」ことが重要になってきます。そのために抑えておくべきポイントは以下の3つです。

①酸素を含んだ水を使用する

②お湯は沸騰したらすぐに火からおろす

③水の硬度に合わせて抽出時間を調整する

それぞれ、くわしく見ていきましょう。

①紅茶に最適なのは“汲みたての水道水”

みなさんは紅茶をいれるとき、どんな水を使っていますか?

「硬水より軟水のほうがいい」みたいなウワサもありますし、高価で洗練された水を使ったほうが紅茶はおいしくなるような気もしますよね。ただ、実は硬度よりも価格よりも大切なことがあります。

それは「酸素を含んだ水」を使うことです。

ティーバッグ内の茶葉は乾燥しているため、お湯を注いだ時点では浮き上がりますが、お湯を吸い込んで重くなると沈んでいきますよね。

ただ、水に酸素が含まれている場合はさらに「酸素が茶葉を持ち上げる→酸素が抜けて茶葉が沈む」という動きが加わります。

つまり、酸素を含んだ水を使ったほうが茶葉の動き(=ジャンピング)は活発になるため、紅茶の味・香りをより効率よく抽出することができる…ということです。

そんな“酸素を含んだ水”の代表格は水道水。カルキ臭などが気になる場合は浄水器を通しても構いませんが、水道水の中の酸素は時間の経過とともに抜けていってしまうので、かならず汲みたてのものを使用してください。

ちなみに、料理に使う場合も含め「ミネラルウォーターしか口にしない」という方もいると思います。ただし、ミネラルウォーターには酸素がほぼ含まれていないため、紅茶をいれるときの水としてはおすすめできません。

②お湯は90℃あれば充分。むしろ沸かしすぎに要注意

一般的に、紅茶は熱湯(95~100℃)でいれるのがベストとされています。

ただし、ジョージスチュアートティーの紅茶はそこまで高温でなくても味・香りをしっかりと抽出できる設計になっていますので、目安としては90℃もあれば充分です。

とはいえ、お湯が90℃になるようにきちんと測って…なんていう手間は必要はありません。ポイントは以下の2つです。

・汲みたての水道水を沸かす

・沸騰したらすぐに火からおろす

要は普段と同じようにお湯を沸かしていただければOKです。その結果、90℃をオーバーしたとしても温度が高い分には何の問題もありません。

むしろ、“沸かしすぎて水の中の酸素が抜けてしまう”のを防ぎたいので、お湯が沸いたらすぐに火からおろすことを心がけてください。

③抽出時間の目安は1~2分

先ほど「水は硬度や価格よりも“酸素を含んでいるか”が重要」という話をしましたが、硬度も紅茶の味わいとまったくの無関係ではありません。具体的には、水の硬度によって“茶葉から味・香りを抽出するのにかかる時間”が変わってきます。

硬度の低い日本の水道水を使用する場合、抽出時間は1~2分がベストです。それより長くなると、渋味などが必要以上に出て紅茶の風味が損なわれますので注意してください。

ちなみに「紅茶は硬水よりも軟水でいれたほうがおいしい」と言われるのは、あくまでも軟水のほうが茶葉の味・香りを抽出しやすいからです。硬水が絶対にダメ…というわけではありません。

ただし、硬度が高いほど紅茶の成分は抽出しづらくなりますので、硬水で紅茶をいれる場合は抽出時間を長くとるようにしましょう。

なお、“水の硬度”については要点を絞って以下にまとめましたので、参考にしてください。

日本の水道水は“軟水~中硬水”

水の硬度とは、水の中にカルシウム・マグネシウムなどがどれくらい含まれているかをあらわす数値です。世界保健機関(WHO)は水の硬度を以下の4分類で定義しています。

・軟   水:硬度0~60mg/l未満
・中 硬 水:硬度60~120mg/l未満
・硬   水:硬度120~180mg/l未満
・非常な硬水:硬度180mg/l以上

日本の水道水は地域・季節によって異なるものの、上記の基準でいうと概ね“軟水~中硬水”に分類されます。

水道水の硬度は水道局が公表している水質検査結果にて確認できますので、正確な数値を知りたい方はお住まいの地域を管轄している水道局のホームページをご覧ください。ちなみに、以下は東京都港区の水質検査結果(2021年3月時点)から硬度の記載部分を抜粋したものです。

東京都水道局『水質検査結果』

アイスティーは“お湯でいれる→氷で冷やす”

「自宅でアイスティーを作ってみたけど、何かイマイチ…」

きっと多くの方がそんな経験をしているのではないでしょうか。

ただ、ご安心ください。作り方をちょっと改善すれば、お店で飲むようなおいしいアイスティーを自宅で楽しむこともできるようになります。

①紅茶は少なめのお湯で濃く抽出する

自宅で作るアイスティーがイマイチな原因としてもっとも多いのは「紅茶の水出し」です。

“放置しておくだけ”の水出しは確かに便利ですが、やはり温度の高いお湯でないと紅茶の味・香りを充分に抽出することはできません。

アイスティーを作る場合もお湯を沸かし、前章で紹介した3つのポイントを踏まえて紅茶をいれてください。ただし、お湯の量を少なめ(飲みたい量の半分程度)にして濃いめに抽出するのがポイントです。

②グラスいっぱいの氷で一気に冷やす

抽出が完了したら、アツアツの紅茶をたっぷり氷を入れたグラスに注いで一気に冷やしましょう。氷は用意できるなら雑味のない市販のものがベターです。

以上、“お湯でいれた紅茶を冷やす”という簡単な話ですが、これだけで香り豊かなアイスティーを楽しめます。ぜひお試しください。

ちなみに、時間をかけて紅茶を冷ましたり冷やしたりすると、カフェインとタンニンが結合して紅茶が白濁(=クリームダウン)することがあります。

クリームダウンによる味や品質への影響はありませんが、見た目の美しさを保つためにも“一気に冷やす”ことを心がけましょう。

もちろん、ストレートだけでなくフルーツやミントなどでアレンジを加えてもOKです。

ミルクティーをおいしくする3つのポイント

次は、おいしいミルクティーの作り方です。

①ミルクティーに最適な茶葉を選ぶ

紅茶の味・香りは茶葉によって大きく変わってきます。その中からミルクティーに合うものを選ぶのが1つめのポイントです。

ご自身でその判断ができなくても問題ございません。商品紹介ページなどで「ミルクティーにおすすめ」と謳っているものを選べばOKですし、そのような記載がなければメーカーに問い合わせて教えてもらいましょう。

ちなみにジョージスチュアートティーの場合、ミルクティーにするならウヴァイングリッシュブレックファストがおすすめです。

②紅茶を濃くいれる

自分でミルクティーを作ってはみたものの、味が薄い…水っぽい…。そんな経験のある方もいるのではないでしょうか?

その原因は「紅茶の濃度」。牛乳で割ることが前提なので、次のいずれかの方法で紅茶を濃いめに抽出すれば解決できます。

・お湯の量を減らす

・茶葉の量を増やす

お湯を減らすならメーカー基準の半分、茶葉を増やすならメーカー基準の2倍を目安にしてみてください。あとは好みに合わせて調整していただければOKです。

ちなみに、抽出時間を長くしても紅茶は濃くなりますが、同時に渋味も強く出てしまうためおすすめしません。

③牛乳は常温に戻してから加える

ミルクティーには、コーヒーフレッシュなどのクリームよりも牛乳(できれば低温殺菌のもの)がおすすめです。

ただし、冷蔵庫で冷えた牛乳をそのまま入れると紅茶がぬるくなってしまいますので、常温に戻してから加えましょう。

電子レンジで30秒ほど加熱していただき、触ってみて常温以上になっていればOKです。

レモンティーは苦味を抑えておいしさUP

自分で作ると変な苦味・渋味が出てしまいがちなレモンティーも、次の2つを意識するだけで格段においしくなります。

①レモンティーに最適な茶葉を選ぶ

まずはミルクティーと同じで、レモンティーに最適な茶葉を選ぶことが大切です。

紅茶は主要成分であるタンニンが多いほど重厚な味わいになりますが、一方で苦味も強くなります。

そのため、レモンティーにはキャンディディンブラなど、タンニン含有量が少なめの茶葉がおすすめです。

②レモンの入れっぱなしは厳禁

紅茶メーカーや飲食店がレモンティーを撮影する場合、どうしても上のような「レモンの輪切りが入った紅茶」になってしまうのですが…。

こういう写真を見て、紅茶にレモンを入れっぱなしにすることが実はレモンティーが苦くなる1番の原因です。

レモンにはレモノイドという苦味成分があり、レモンを入れ続けると紅茶にレモノイドがどんどん流れ込みます。さらに、レモノイドとタンニンが混ざり合うことで強い苦味・渋味が生まれるわけです。

そのため、レモンティーを作る場合は次のようなレモンの使い方をしてみてください。

①レモンはなるべく薄切りにする(2~3mm程度で充分)

②皮を取り除く(内側の白いわたも含めて)
 ※レモノイドは皮に多く含まれているため

③紅茶にレモンを浮かべ、やさしくかき混ぜたらすぐにレモンを取り出す

「レモンの酸味をしっかりと紅茶にうつす」というよりは「ほんのりとレモンの香りがつけばOK」くらいのイメージです。

フルーティーな味・香りを強調したい場合は、レモンではなくオレンジなど他の柑橘類を使いましょう。

砂糖は雑味のないグラニュー糖がおすすめ

甘い紅茶が好きな方は、もちろん砂糖を入れていただいてOKです。できればグラニュー糖を使っていただくと、茶葉本来の風味を生かしつつ自然な甘みをプラスすることができます。

以上を踏まえ、私たちがイメージしている味をぜひ1度はお試しください。ただ、ここでお伝えした内容を過剰に意識する必要はございません。

味の好みは人それぞれですし、気候やコンディションによっても飲みたい紅茶のタイプは変わってきます。そういった感覚も大切にしてください。

自分好みに味を調整できる。それこそが“自宅でいれる紅茶”の醍醐味です。

そのうえで、紅茶をおいしくいれるヒントを何か1つでもここから拾っていただければ幸いです。