冬の大きなイベントといえば「クリスマス」ですよね。
ローストチキン(七面鳥)やローストビーフ、白と赤が基調のクリスマスケーキにブッシュ・ド・ノエル、大人はシャンパン、子供はシャンメリー…。
クリスマスと聞けば、多くの方がこんな食べ物・飲み物を連想すると思います。
ただ、ヨーロッパではクリスマスの定番として浸透しているにも関わらず、日本人の大半が知らない飲み物があることをご存知でしょうか?
それが「クリスマスティー」です。
今回のコラムでは、そんなクリスマスティーについて要点を絞ってわかりやすくまとめてみました。
ヨーロッパに冬を告げる特別な紅茶「クリスマスティー」
それでは「クリスマスティーってどんな紅茶なの?」という話から始めたいと思います。
「クリスマスティー=紅茶+スパイス+ドライピール」
クリスマスティーとは、以下のような素材を使ったスパイシーかつ柑橘系の甘酸っぱい香りが特徴的なブレンドティーのことです。
・スパイス:シナモン、クローブ、ナツメグなど
・ドライピール:オレンジピール、レモンピールなど
ただ、使用するスパイスやドライピールの種類に厳密な定義があるわけではありません。毎年、冬になると各ブランドが独自のブレンドで様々な味・香りの紅茶を販売します。
スパイスとシトラスの香りに包まれる街。ヨーロッパの人々にとってはこの香りが冬の象徴であり、もうすぐ訪れるクリスマスへのワクワクを高めてくれる風物詩でもあるわけです。
寒い冬にぴったりなクリスマスティーの効果・効能
なお、冬のヨーロッパでスパイスやドライピールをブレンドした紅茶が定着しているのは決して偶然ではありません。
シナモンやクローブなどのスパイスには身体を温める効果や殺菌作用があります。また、柑橘類のドライピールには免疫力を高める効果がありますし、ビタミンCをはじめとする栄養成分が凝縮しています(たとえばレモンの場合、皮に含まれるビタミンCは果肉の5倍以上)。
冬の寒さをしのぎ、風邪などを予防する意味では実に効果的な飲み物ですよね。これが、19世紀に生まれたクリスマスティー(後述します)が今もヨーロッパ中に根付いている大きな理由の1つだと言えます。
クリスマスティーの起源は19世紀のヨーロッパ
厳密な起源については諸説ありますが、クリスマスティーが文化・習慣として大衆に浸透したのは1837年に即位したヴィクトリア女王(イギリス)の時代です。
1840年、ヴィクトリア女王はドイツのアルバート公と結婚。「ツリーを飾る」というドイツのクリスマス文化をイギリスにも取り入れ、クリスマスの時期には特別なティーパーティーが開催されるようになりました。
そして、パーティーで用意される豪勢な料理に合わせて生まれたのが、当時は高級品として珍重されていたスパイス・柑橘類を使った贅沢な紅茶(=クリスマスティー)です。
クリスマスティーはパーティーでクリスマスキャロルを合唱する聖歌隊にもふるまわれたとされており、クリスマスを祝う習慣として上流階級から中流階級、労働者階級へと徐々に広まっていきました。
クリスマスシーズンにおすすめのスパイスティー
肌寒い冬、身体を温めるとともにクリスマス気分を盛り上げる紅茶として、ジョージスチュアートティではスパイスティーを用意しております。
フレーバーはクリスマスティーの定番スパイス「シナモン&クローブ」をはじめとする次の5種類です。
いずれもスパイスのみをブレンドしていますので、定番のレモンピールやオレンジピールはもちろん、他のフルーツやドライフルーツを合わせてもOKです。
さらにフルーツとフレーバーの組み合わせを変えれば、味・香りの幅をさらに広げることもできます。自分好みにアレンジしたオリジナルのクリスマスティーをぜひお楽しみください。
牛乳を加えてホットチャイに
キリッとスパイスの効いた紅茶はそのまま飲んでもおいしいですが、牛乳を加えたホットチャイもおすすめ。
こちらも豆乳やアーモンドミルクを使用したりフレーバーを変えたりすることで、いろんな味わいのチャイを楽しむことができます。
なお、牛乳・豆乳などは常温に戻してから加えるのがポイントです。その他、紅茶のいれ方については以下のコラムをご参照ください。
大人のクリスマスを彷彿させるルビーカラーのパッケージ
ジョージスチュアートティのスパイスティーは単一フレーバーの購入も可能ですが、初めて飲まれる場合は5フレーバーがセットになった封筒型(赤)をぜひお試しください。
深みと落ち着きのあるルビーレッドのパッケージは、クリスマスシーズンのちょっとしたギフトにも最適です。
以上、今回は「クリスマスティー」の話でした。
おいしいスパイスティーを飲みながら、風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルスに負けない力を手に入れるヨーロッパの紅茶習慣、この冬からあなたも取り入れてみてはいかがでしょうか。